環境にやさしい素材だけど難しい、だからおもしろい。

植物由来成分を利用した環境にやさしいインキ（ボタニカルインキ）の開発を担当しています。植物由来成分は環境にやさしい反面、インキに必要な機能を阻害してしまうことがあります。インキは多くの材料を含む複雑系のため設計は難しいのですが、植物由来成分特有の新しい発見もあり探求心がくすぐられます。大阪工場では研究関連の部署は同じフロアに集まっているので、アイデアに行き詰まったときには他の部門の方々にも気軽に意見を求めています。最近では地球温暖化や海洋汚染などの環境問題の話をよく聞きます。私たちチームの開発が少しでも環境問題に役立てればと思います。

街中で発見、私が携わったインキ。

ファーストフード店などで使われる紙パッケージ用水性ボタニカルインキの開発です。地球環境問題に対する関心の高まりから、環境にやさしい水性ボタニカルインキをお客様に提案したところ、採用に至りました。実際に街中で自分が設計に携わったインキを使用したパッケージを目にしたときは、思わず家族に自慢してしまいました。また自分の開発製品が少しでも社会貢献につながっていると思うと、やはりやりがいを感じます。

出産後も、制限なくキャリアを積みたい。

産休・育休復帰後は育児短時間勤務制度を使うことも考えましたが、研究の仕事をきっちりやりきりたかったので、あえて制度を利用せずにフルタイム勤務を選択。家族の協力があってこそですが、周囲も一人の技術者として、特別扱いすることなく接してくれますし、出張にも行っています。プライベートもキャリアも、妥協することなく取り組んでいくことが目標です。

あまり頑張りすぎずに、日々のペース配分を。

約1年間の産休・育休からの復帰直後は、仕事と家庭のバランスが上手く取れずに、体調を崩して周囲に迷惑をかけたこともありました。でも、今では家電（ロボット掃除機等）やお総菜の力を借りながら、頑張りすぎずに日々のペース配分ができるようになりました。どうしても子供が熱を出したときなどは遠慮せずに周りの方々に協力を求めています。社内や部署間の風通しが良いおかげで、余裕を持って働けています。

就職活動の初期には食品メーカーに興味がありましたが、最終的に自分には合わないと感じました。そこで「環境問題に貢献できる企業」を探し、当社に出会うことができました。さまざまな方向へ考えを広げれば、自分に合う会社は必ず見つかります。