はやわかり
サカタインクス

当社の名前を聞いたことがある方は、あまり多くないかもしれません。
しかし、実は当社の製品が、みなさまの毎日の生活に欠かせない多くの商品に使われています。
ここでは サカタインクスについて、わかりやすくご説明いたします。

ABOUT サカタインクスは何をしている会社?

使 インキ(インク)を作っている会社

インキ(インク)」と聞いて、ボールペンや万年筆などのインクを思い浮かべる方が多いかと思います。しかし、当社が作っているのは、印刷に使うインキです。私たちは「インク」ではなく、「インキ」と呼んでいます。
印刷インキは大きく分けて2つの用途があり、それぞれ要求される性能に応じて、さまざまなタイプをそろえています。

TYPE

1

商品の情報を伝える
パッケージ印刷用インキ

段ボール、ショッピングバッグ、フィルムパッケージ、紙コップやファーストフードの包装紙、ペットボトルのラベル、ビールや清涼飲料水の缶など

TYPE

2

様々な情報を伝える
情報メディア用インキ

新聞、書籍、雑誌、カタログ、ポスター、
チラシ、伝票など

印刷インキは、主に「顔料」、
「ワニス(ビヒクル)」、
「添加剤」などでできています。

使用用途によって、インキの材料構成は異なりますが、色を表現するための「顔料」、材料を分散させて、紙やフィルムに接着させるための「ワニス(ビヒクル)」、インキにさまざまな機能を持たせる「添加剤」に大別されます。
これらの材料をできるだけ細かくし、均一に分散させることでインキができあがります。

顔料

無機顔料、
有機顔料など

+

ワニス(ビヒクル)

合成樹脂、天然樹脂、
油脂類、溶剤など

+

添加剤

乾燥性や流動性、インキ皮膜の耐性
などを持たせるためのさまざまな材料

印刷インキの開発・製造技術を応用して、
異なる分野にも展開しています。

インキの製造には、材料を混ぜ合わせ、微細化し、
均一に安定した状態を保つ技術が求められます。
これらの基盤技術を応用して機能性材料事業を展開しています。

1

産業用
インクジェットインキ

【使用例】駅や地下道にある交通広告、電車やバスのラッピング広告、衣類やカーテンなどの布地(テキスタイル)、壁紙などの建材、家電製品の表面デザインなど

2

カラーフィルタ用
顔料分散液

TVモニターやスマートフォンに使われる液晶ディスプレイを構成するカラーフィルタの発色材料

3

各種機能性
コーティング剤

紙やフィルムの表面に塗工することで、様々な機能を持たせるコーティング剤(酸素を通さない、光を反射しにくくする、傷がつきにくい、抗菌・抗ウイルスなど)

MARKET サカタインクスをとりまく市場環境は?

パッケージ用の印刷インキは、
新興国では経済成長とともに伸びており、
先進国でも堅調に推移しています。

アジアをはじめとした新興国では、経済成長とともにコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの小売店が増加し、購買欲を刺激する魅力的なデザインが印刷されたパッケージ商品が陳列され、多くの消費者が買い求めるようになっています。

情報メディア向けの印刷インキは、
生産の効率化を進めつつ、
印刷情報産業の持続可能な発展に貢献します。

情報メディア産業は、デジタル化の進展により、紙の印刷需要が低迷していますが、情報の一覧性やカタログやチラシなどのアイキャッチ機能は高く、今後も用途に応じて需要は継続すると見込まれます。また、世界を見渡すと、まだまだ紙の印刷需要が高い地域もあります。 当社は、生産体制の効率化を進めつつ、小ロット対応や省エネルギーなどに配慮した環境配慮型インキの展開を進め、印刷情報産業の持続可能な発展に貢献してまいります。

インクジェットインキや
機能性材料は、
今後の市場拡大が見込まれ、
印刷インキに次ぐ、
2つ目の柱になりつつあります。

当社が手掛ける産業用インクジェットプリンター向けのインキは、駅貼りの大型ポスターや業務用の帳票印刷といった従来の紙の印刷だけでなく、衣類やカーテンなどの布地(テキスタイル分野)や、壁紙などの建材、家電製品の表面デザインの印刷など、新たな市場が拡大しています。
また、液晶画面に使用される発色材料【顔料分散液】も、高精細・高性能化する液晶パネルへの採用に向けて拡販が続いています。
さらに、当社の基盤技術を応用して展開する各種コート剤は、食品の保存期間を長くするガスバリア剤や、菌・ウイルスの増殖を抑える抗菌・抗ウイルスニスなど、さまざまな分野で必要とされており、今後さらなる拡大が期待されます。

STRONG POINT サカタインクスの強みは?

お客様のニーズを積極的に取り入れる 地域密着型のグローバルメーカーで 20を超える国と地域に拠点を持ち、 60カ国以上で販売を展開しています。 2060

当社は早くから海外に進出し、現在では日本および海外あわせて
20を超える国と地域で展開しています。基本的には現地で生産し、販売する体制をとり、
各地域のニーズに合わせた事業展開をしています。
また、未進出の地域には最寄りの拠点から輸出を行うことで、
インキ供給のグローバルネットワークを構築しています。

環境配慮型製品への注力と、
生産効率化に
取り組んでいます。

化学製品である印刷インキは、環境への配慮も重要な課題です。
当社は、植物由来の材料を使用したボタニカルインキや、人体への影響がより少ない材料を使用した インキの開発に力を入れてきました。
国内ではすでに多くのお客様で 環境配慮型製品をご使用いただいているとともに、環境規制が厳しくなっている海外でも、 当社製品の需要が高まっています。
また、TPM(Total Productive Maintenance)活動を推進し、積極的に生産システムの効率化に取り組むことにより、品質や生産性の向上、労働環境の改善に大きな効果を上げ、日本プラントメンテナンス協会からTPMアドバンスト特別賞を受賞しています。

顧客密着型営業によって、
お客様の声をインキの開発・改良に
いち早く反映しています。

担当営業員と技術者が印刷現場に訪問し、お客様の声を直接伺うことで、それぞれのお客様ごとに異なるニーズに応えたインキの開発や改良を行っています。こうして蓄積された多くの技術や経験によって、環境にやさしく、高品質なインキを開発してきました。
当社が業界に先駆けて開発に取り組んできた環境配慮型インキは、パッケージやアルミ缶、新聞、商業広告などさまざまな印刷の分野で高く評価され、印刷インキ市場において確固たる地位を築いています。