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サカタインクスについて

研究開発について

大阪工場・技術棟

サカタインクスの研究開発は、環境にも配慮した新しい機能を持つ印刷インキを始め、印刷インキの基盤技術を駆使し、機能性コーティング材料、記録材料等のハードイメージング材料から、画像形成・表示等のソフトイメージング材料、エレクトロニクス産業向けの高機能性複合材料開発などの分野に技術を展開しています。
また、印刷産業とのかかわりの中で培われた画像処理技術、色彩技術をベースに新たな画像処理システム、画像伝送システム、カラーマネジメントシステムなどの開発に取り組み、高度情報加工産業への挑戦も続けています。

基盤技術

樹脂合成技術

インキ等に使用するバインダー樹脂に対して、顔料分散機能、接着機能、印刷適性、各種耐性・機能を付与させるための技術です。
各種樹脂の上記性能・機能付与のため、分子レベルでの樹脂設計が要求されます。

分散・加工技術

有機・無機顔料等の粒子をサブミクロンからナノスケールまで微細に分散し、安定で均一な分散系にする技術です。
着色剤である顔料の表面改質、使用する分散樹脂、さらには顔料分散助剤等の開発が必要です。印刷インキはもとより、各種記録材料、さらには、機能性コーティング剤、エレクトロニクス産業向け光学・機能材料等の分野に応用展開しています。

印刷・塗工評価技術

印刷・塗工は、インキ等の材料を紙・フィルム等の基材に対し薄膜の画像を形成し、情報を伝達あるいは、機能薄膜を形成する技術です。
薄膜微細画像形成、薄膜微細加工等、各種機能性材料、複合材料の工業的生産手段として有用な技術です。

画像処理技術

コンピュータを使用し、デジタル情報を、種々な情報に加工・保存・伝達するための技術です。
高品位な印刷のための画像処理技術は、情報通信、デジタルネットワーク、IT産業における情報加工技術として応用展開しています。

色彩技術

分光光度計、コンピュータを用いて、色を絶対値で管理する技術です。
印刷、染色、塗装、化粧品等の色彩業界はもとより、色彩を持った情報を作成、伝達するコンピュータグラフィック、情報通信、デジタルネットワーク等のIT産業に欠かせないカラーマネジメント技術です。

開発内容

ペーストインキ(主に新聞インキ、オフセットインキなど)

豊富なニュース情報をより速く伝達することを要請される新聞製作は、近年、印刷の高速化、カラー紙面の増加・高品質化等大きく変化しています。また、書籍・商業印刷においても、情報記録・伝達の多様化、高度化、高速化への対応が求められています。これらの観点から、使用されるオフセットインキにも、高速印刷追随性、高品質・高精細で、かつ作業性に優れる性能が求められています。一方、オンデマンド印刷への要望も高く、デジタル印刷機の普及など、技術革新が進んでいます。また、地球環境保護の観点から、エコロジーへの配慮(エコマーク、ソイシール)も重要な課題となっています。
こうした要請に応えるべく、ペーストインキの研究開発部門では、各種インキ用顔料分散剤など素材開発のための合成に独自で取り組む一方、レオロジー、界面科学を究明しながら、より高度な印刷適性、印刷品質を有する次世代の新聞インキ、オフセットインキおよび湿し水の開発を進めています。
また、アロマフリー溶剤や植物油(大豆油)を主原料とした環境対応型インキ、さらにVOC(揮発性有機化合物)成分ゼロの高性能インキ、湿し水を使用しない水なしオフセットインキ、紫外線硬化型インキ、デジタル印刷機対応インキ等の機能性インキ、およびオーバープリントワニス等の開発にも取り組んでいます。
さらに、印刷色標準化に対応した新聞・オフセットジャパンカラー標準インキシステムに対応しています。

リキッドインキ(主に包装インキ、グラビアインキなど)

消費者ニーズや物流システムの変化による、包装容器の多様化・機能化、美粧化に伴い、それに用いられる包装材料もまた個性的で高機能なものへと変化してきました。このため、商品の表示・装飾・保護のために使用される印刷インキにも、各種機能性を有し、かつ高速印刷適性、高度な印刷品質が求められています。加えて、印刷インキの安全性、環境・省資源対応が必要となっています。
こうしたニーズを背景として、このリキッドインキの研究部門では、樹脂合成技術等を駆使して、多種多様な紙袋・段ボールに対する高速印刷適性、美粧性、高度な耐性を有するフレキソインキや、各種プラスチックフィルム、アルミホイル等に対応した高機能グラビアインキの開発を行っています。
最近では、多種多様なフィルム、ラミネート加工に対して汎用性を有するラミネートインキ、PETボトル等のシュリンクフィルム用インキ、また印刷作業の安全性、環境に配慮したノントルエン・ノンMEK型グラビアインキ、さらにはフィルム用水性グラビアインキの開発も進めています。
一方、顔料の超微分散安定化技術、樹脂合成技術を基盤として、より高品質、高機能な次世代型リキッドインキの開発、各種機能性コーティング剤、さらには、機能性・印刷適性を向上させる各種紙用塗工剤の開発なども行っています。

機能性材料

○記録材料関連
・顔料型インクジェットインキ
インクジェットインキは現在、染料型が広く使用されていますが、耐水性、耐光性等に問題があることから、顔料型に対する要望があります。インクジェットプリンタの高画質化の流れで、インキヘッド径の微細化が進む中、ナノスケールでの顔料の超微分散を行い、高品位で安定した印刷適性を有する水性顔料型、油性顔料型、紫外線硬化型などのインクジェットインキを開発しています。
・カラートナー
複写機、レーザービームプリンタ、さらにはデジタルオンデマンド印刷機等に使用する記録用材料で、高度な粉体処理・加工技術、電気特性等の制御技術等を駆使し粉体カラートナー、液体カラートナーを開発しています。

○エレクトロケミカル関連
・液晶カラーフィルタ用顔料分散液
携帯電話、パソコン、さらにはテレビ等のディスプレー分野では、液晶装置が目覚ましい勢いで拡大しています。
これらに使用されるのがカラーフィルタであり、顔料分散法によるカラーフィルタの製造が主流です。サカタインクスは、顔料表面処理技術、顔料のナノスケールという超微分散技術、さらには樹脂設計・合成技術を駆使し、光学特性に優れ、高透過率の顔料分散液を開発しています。
RGBの顔料分散液はもとより、ブラックマトリックス用の顔料分散液も開発しています。
・エレクトロニクス向け材料
ディスプレー、エレクトロニクスデバイス向けエレクトロケミカルを開発しています。

○各種機能性コーティング剤関連
・紙用機能性コーティング剤
印刷適性向上のための、オフセット印刷適性向上剤、インクジェットインキ受理層用コーティング剤等、印刷物の光沢・耐性付与のための水性コーティング剤、UVコーティング剤等、また、その他耐水、耐油、防湿、防滑、超光沢付与、圧着易剥離性等の機能性コーティング剤を開発しています。
・フィルム用機能性コーティング剤
Kコートフィルムの代替品として、ダイオキシン問題を解決した新規ガスバリアコーティング剤を開発しています。
1層の厚みが1~3nmの無機層状化合物の積層により、薄膜においても良好なガスバリア性を発現しています。