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シカゴ駐在

日本流と現地流の
良い部分を合わせ、
レベル向上を図ることが
ミッション。

グループ経営企画本部 国際部 
シカゴ駐在

O.T

2011年入社
大阪市立大学大学院 理学研究科 卒
物質分子系専攻

入社の理由

研究テーマとは違う分野に挑戦。

大学の研究室の先輩が入社していたことから、サカタインクスを知りました。研究室のテーマとはまったく違う分野でしたが、身近にありながらあまり意識していなかったインキの存在に興味を持ちました。

現在の仕事

日本流と現地流をミックスし、レベル向上へ。

シカゴの現地法人に駐在し、産業用インクジェットインキの研究開発に取り組んでいます。用途は主にポスターやバナー、カーラッピング、ディスプレイ用段ボールへの印刷など、B to Bの産業用。プリンターの設計にかかわる企業らと当社とが協力しながら製品を作っていきますが、言葉や商習慣など、日本とは違う環境に難しさを感じることも多いです。販売先は北米だけでなく中南米も含むため、異なる要望にタイムリーに対応していくことが課題です。
また、インキを製造する工場側と連携し、製造方法の見直しなどにアイデアを出すことも私の役割。自ら設計したインクのスケールアップを行い、工場での製造立ち会いで様々な提案を行うこともあります。日本流と現地流の良い部分を抽出してミックスし、全体のレベル向上ができたときは、非常にやりがいを感じます。

私のベストプロジェクト

中国の顧客のために、インクジェットインキを開発。

入社以来インクジェットインキの開発を手がけてきましたが、2014年に中国の顧客に対応した仕事が印象に残っています。大きなポスターなどを印刷する産業用印刷機のためのインキ開発でしたが、日本の顧客とはインキに求める性能や評価方法が異なり、試行錯誤を繰り返す毎日。テスト印刷で積み重ねられた印刷物は、一人では運べないほどの量になりました。その後、私にとって初めての海外出張で中国へ行き、印刷テストに立ち合うことに。当時は中国語はもちろん英語も全くできない状況でしたが、テストが上手くいった時の喜びは今も鮮明に覚えています。このときに苦労した経験は、現在でも非常に役立っています。

今後の目標

駐在期間中に、可能な限りの経験を。

研究員として、世界レベルの優れた製品を世に出すことが目標です。駐在期間が何年間になるのか分かりませんが、帰国後は以前所属していた研究部へ戻り、アメリカでの経験を活かして開発を続けたいと思っています。シカゴにいる間はこの状況を活用して幅広い知識を得て、さらに英語力も磨き、こちらでしかできない経験をできるだけ自分に詰め込みたいです。

インキ研究の面白さ

データ分析では測り切れないことが、面白さ。

印刷物の評価を行うに際し、人の主観による部分があるということです。塗膜耐性や硬化速度、印刷基材への密着性など、基本的な性能はデータ上で良し悪しを判断できますが、画質や色相、塗膜臭気など、印刷物全体の仕上がり感に対する印象は一人ひとりが異なっているため、データでは測れません。そこに難しさがあり、面白さがあります。
私が手がけているインクジェットインキには、溶剤性、UV硬化性、水性など用途に応じて様々な製品があり、また、印刷される紙やフィルムの材質によってもインキに求められる性能が異なります。非常に幅広い知見が求められる、奥深い仕事です。

人生カラー

困難な状況になっても焦らないように心がけ、まずは落ち着いて物事を考えるようにしています。その心境を色で表すと、青でしょうか。

学生へのメッセージ

私は大学院の研究室ではインキの研究とは程遠いテーマに取り組んでいました。しかし就職活動ではそのテーマにこだわらずに研究職を探した結果、自分に合う場所を見つけることができました。そして入社後に感じたことは、研究の進め方や考え方は、どんな分野での経験であっても確実に仕事に生かせるということ。だからみなさんにも、広い視野で仕事探しをしてほしいと思います。

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