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食品接触対応・PFASフリー耐油剤及び紙用耐屈曲水性コーティング剤を開発し、販売開始

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サカタインクス株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役 社長執行役員:上野 吉昭、証券コード:4633)は、改正食品衛生法ポジティブリスト(PL)などの食品接触に対応している原材料を使用した、PFASフリー耐油剤と紙用耐屈曲剤(Bending resistance Primer)を10月1日より販売開始します。

 従来の紙用耐油剤が塗工された包装紙では、食品を包装加工する際に、紙の折れ目部分で耐油剤の「割れ」が発生してしまい、その部分から食品に含まれている水分や蒸気、油分が紙へ浸透してしまうことで、包装紙の性能を著しく低下させていました。
 当社では、この「割れ」の問題に着目し、食品接触が可能で、環境に配慮した素材を使用しながらも、包装加工時の耐油剤の「割れ」を大幅に低減する水性タイプの耐屈曲剤 『DHX2-4006 (海外法規制対応品)/DHX2-4007 (国内法規制対応品)』 を開発し、上市しました。
   
 耐屈曲剤は、耐油剤や防湿剤との組み合わせによって、上刷りの機能性塗工剤が持つ本来の性能を最大限に引き出す事ができます。 今回当社が新開発した耐屈曲剤は、紙包材の折り曲げ加工時に生じる機能低下を効果的に抑制することができるため、プラスチック包材から紙包材への転換を促進するソリューションのひとつとしてご提案します。
 また今回、耐屈曲剤と同時に新製品として上市するPFASフリー耐油剤は、人体や環境への影響が懸念され、大きな問題となっているPFAS(有機フッ素化合物)を使用しておらず、改正食品衛生法ポジティブリスト(PL)に収載された物質のみを使用しております。
 新開発の耐屈曲剤と新製品の耐油剤の組み合わせにより、さまざまな食品パッケージに高い機能を付与しつつ、安心してご使用いただけます。
 
 当社は、食品パッケージの業界において、これらの塗工剤の普及を通して、紙パッケージの安心・安全
かつ、用途の拡大に向けた、さらなる可能性を追求してまいります。
 
 サカタインクスグループは地球環境と地域社会を意識したサステナビリティに向けた取り組みを推進しており、社会課題の解決に貢献する製品開発を今後も進めてまいります。

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  • コーポレートリレーション本部 
    コーポレートコミュニケーション部

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