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DFC対応設備で支える食品包装の「安全・安心」

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DFC対応設備を導入するサカタインクス東京工場 DFC対応設備を導入するサカタインクス東京工場

前回は、食品包装に求められる「安全・安心」の視点が、使用する材料だけでなく、実際に使われる状態での機能、さらに製造環境や品質管理へと広がっていることをご紹介しました。
PFASフリーをはじめとする材料への配慮や、折り曲げ・加工後にも必要な機能を維持することに加えて、「どのような環境でつくられているか」も、これからの食品包装を考えるうえで重要な視点の一つです。
そこでサカタインクスが新たに取り組んでいるのが、東京工場へのDFC(Direct Food Contact:食品直接接触)対応設備の導入です。

規制を待たず、将来求められる水準を見据えて

紙コップやバーガーラップなど、食品に直接接触するパッケージを製造する企業には、食品衛生法により衛生的な環境での製造が求められています。
一方、それらのパッケージに使用される紙やコーティング剤などを供給する材料メーカーは、現時点では同様の規制対象とはされていません。

しかし、食品の「安全・安心」に対する社会的な関心が高まるなか、将来的には材料メーカーにも、より高い水準の衛生管理が求められる可能性があります。
サカタインクスは、規制によって求められてから対応するのではなく、これから食品包装に求められる水準を見据え、先行してDFC対応設備を導入しました。パッケージ用途の材料メーカーとして国内初※となる取り組みです。

DFC対応設備を導入した背景と目指す供給体制 DFC対応設備を導入した背景と目指す供給体制

目指しているのは、単に新しい設備を導入することではありません。食品に直接接触するパッケージに使用される材料だからこそ、製品そのものだけでなく、その製品をつくる環境まで含めて信頼していただける供給体制を整えることです。

※当社調べ(パッケージ用途材料メーカーとして)

食品直接接触を見据えた製造環境へ

DFCとは、「Direct Food Contact(食品直接接触)」のことです。今回導入するDFC対応設備では、食品に直接接触するパッケージに使用される材料を、より高い衛生管理水準のもとで供給できる体制の構築を進めています。

また、今回導入する設備では、食品安全マネジメントシステムに関する国際規格「ISO22000」の認証取得に向けた取り組みも進めています。設備だけでなく、運用や品質管理を含めて、国際基準に適合した品質・安全管理体制の確立を目指しています。

※ISO22000とは、食品の安全を確保するための管理の仕組みを定めた国際規格です。原材料の受け入れから製造・出荷まで、食品に関わるさまざまなリスクを適切に管理し、安全性を継続的に高めていくための考え方が定められています。

DFC設備から生まれる食品包装向けコーティング剤

DFC対応設備では、食品包装に求められるさまざまな機能に対応するコーティング剤を製造していきます。前回ご紹介したPFASフリー耐油剤や耐屈曲剤に加え、食品包装用途の可能性をさらに広げる多機能コーティング剤など、製品ラインアップの拡充を進めています。

水性紙用耐油剤「ブライトーン FC-6331/FC-6332」
PFASを使用しない非フッ素型の水性紙用耐油剤です。食品包装に必要な耐油性能と環境への配慮の両立を目指しています。

機能性紙パッケージ用耐屈曲剤「DHX2-4006/DHX2-4007」
紙を折り曲げた際に生じる機能性コーティング層のひび割れを低減し、加工後にも耐油性などの機能を維持しやすくする製品です。

紙用多機能ヒートシール剤「ブライトーン FC-643V」
撥水性、耐水性、防湿性、耐油性に加え、ヒートシール性を付与する水性コーティング剤です。フィルムから紙への転換が進む食品包装分野において、紙パッケージにさまざまな機能を付与します。

食品包装向けコーティング剤の用途イメージ 食品包装向けコーティング剤の用途イメージ

DFC対応設備は、特定の一つの製品だけを製造するための設備ではありません。材料の安全性、包装後の機能、そして製造環境まで含めて食品包装の「安全・安心」を支えるための、新たな生産基盤として活用していきます。

米国で培った知見を日本へ、そしてグローバルへ

サカタインクスグループにとって、DFCへの取り組みは日本で初めて始まったものではありません。米国のホームウッド工場では、すでにDFC対応設備の運用実績があり、食品直接接触用途における材料供給の知見と経験を蓄積しています。

こうした海外拠点の知見を活かしながら、日本では東京工場にDFC対応設備を導入します。さらに今後は、日本国内での事業拡大だけでなく、市場の成長が期待されるアジア圏など、海外拠点での生産展開も視野に入れています。

各地域で培った技術や経験をグループで共有し、食品包装分野におけるグローバルな供給体制をさらに強化していきます。

規制対応の先にある「信頼」をつくる

サカタインクスが目指しているのは、DFC対応設備を導入することそのものではありません。
PFASフリー耐油剤や耐屈曲剤、多機能ヒートシール剤などの材料・製品開発と、それらを生産する製造環境の両面から、食品包装の「安全・安心」を支えていくことです。

「どのような材料を使うか」だけでなく、「実際に使用するときにも必要な機能が維持されるか」、そして「どのような環境・品質管理のもとでつくられているか」まで。
食品包装に求められる「安全・安心」の視点が広がるなか、サカタインクスはその変化を先取りした取り組みを進めています。

規制を待って対応するのではなく、その先に求められる水準を見据えて準備することで、お客様やブランドオーナー、そして食品包装のサプライチェーン全体の信頼性向上に貢献していきます。

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